The Fall:落下の王国
久しぶりに映画をみて、ハートを打ち抜かれました、Moqsです。
2010年に観た映画(DVDも含む)の中で現在第一なのは、「The Fall」。
The Cellの映画で知られるTarsem監督が、構想26年、撮影4年、そして自身の資金をすべて投資した力作がこの「The Fall:落下の王国」。
物語は青年、ロイという映画のスタントマンが撮影中に橋から落下して大怪我を負い、病院に入院する。さらに、ロイは愛する女性を主役の役者に奪われてしまう。そこで、家族が働くオレンジ畑の木から落ち、腕を骨折して入院している4歳の少女、アレクサンドリアと偶然出会う。自暴自棄になったロイは自殺をする為にアレクサンドリアにモルヒネを盗んで来させようと利用する。少女の気を引く為にその場で思いついた物語を話し出す。6人の勇者達が復讐のために一人の悪人を倒す大冒険。
青年が語る言葉から、少女はその純粋で豊かな想像力で美しいおとぎ話が作り出されます。そして、いつしか空想の世界と現実が交差し、ロイとアレクサンドリアが壮大な物語に引き込まれてしまう。
物語は語り手だけのものではない、って改めて気づかされました。聞き手の自由な想像力と感性によって、無限の物語が生まれるんですね。
そして、その色彩あふれる映像美は見ものです。世界中を飛び回り24カ国以上の絶景ロケで撮影され、CGをほとんど使っていない映像は圧巻です。
そして、そして、一番ハートを奪われたのは、なんといってもヒロインのアレクサンドリア(カティンカ・ウンタルー)。アドリブなのか、お芝居をしているのかが分からないくらい自然体。彼女の純真無垢な表情と素直さはなんとも愛くるしく、魅せられてしまいました。
生きること、死ぬこと。希望や絶望。映画のストーリーはいたってシンプルですが、本当に美しい。
一押しです。



